圧迫研修

圧迫研修ってご存知ですか?徹底的に否定されて出来ないことを罵られて身も心もズタズタにされるような恐ろしい研修なんですけど、これで目が覚める人が意外と多い研修なんです。

今まで自分がちゃんと出来てると思っていたことが、実は何も出来てなくて、周りの人に凄く迷惑を掛けていたことや、自分の自信過剰な言動のせいで有能な社員の成長を著しく阻害していたということに気づく人が多いというのもこの研修の特徴です。

私の血圧が研修前と研修後で20~40も上がるので、別の意味で恐ろしい研修なんですが、本気でぶつからないと相手も本気になれないのでこちらも全力です。綺麗ごとは無しです。

先ず自分自身を徹底的に見つめ直し、勘違いを取り除き、本来の自分に戻って頂きます。理論武装は先ずここで取り払います。自信過剰な人もここでただの人になってもらいます。

皆さん会社の経営者や管理職、仕事が出来ると評価されている人だったり、普段は沢山の部下を指導しているような社会的に周りからも一目置かれる方も多いので、怒って「帰る!」と言う人もたまに出てきます。

研修の最初に必ず皆さんにお伝えすることですが、万一途中で研修に参加されなくなった場合は、違約金を支払って頂く(こちらが許可した場合の途中退場を除きます)という事前承諾書を提出して頂きます。

怒って帰るという行動を選択したのは、自分を守るために選んだ一種の防御策ですが、研修の際には、逃げの行動です。絶対に許されません。

時間は事前に配布されるスケジュール通りに進行を管理され、トイレ休憩10分間の際には、ストップウォッチを握りしめ正確に10分計っています。当然ですが、遅刻者には罰(ペナルティ)があります。

罰(ペナルティ)と言えば、お仕置きとして実施されるような意味合いを想像されますが、どちらかと言うと、一緒に参加されている方への謝罪の意味合いが強いと思います。

事前承諾書に書いてある注意事項の中には、集団生活で研修を行う上での、「連帯責任」「実績重視」「率先垂範」「創意工夫」「有言実行」「時間厳守」などの四文字熟語がたくさん並んでいます。

いずれも行動を厳しく管理されているための当然のルールなのですが、特に個人行動で周囲に迷惑をかけたり、役割を怠ったり、嘘をついたり、自分だけ楽をしようとしたりすることは、望む成果を上げる上での妨げになるので厳しく指導されます。

研修を受講する人の心構えが受講前と後とで、これほど変わるものなのかと、受講者自身は勿論、参加前の状態を知っている人(例えば会社の上司や社長)が驚くほどの成果が必ず表れます。

様々な研修プログラムがありますので、どんな研修でも実施できるのですが、世間では流行に乗っかる風潮が強く、必要のない研修を必要のない人が受講している場合が多く見受けられます。

勿論、全員で受けることで、コミュニケーション能力が向上し、そこからチームとしてのまとまりが生まれたり、全員が同じことを出来るように専門的なスキルを学んだり、これから何かを実施していく上での共通認識として知識を共有することを研修の狙いとするなら、全員で受ける研修は必要だと思います。

しかしながら、全体研修は対象者を問わないため、個々の能力に差がある時には成果にムラが出てしまうのが難点です。全体研修は全員のレベルを均一に底上げしたい時に効果的だと言われています。

話を圧迫研修に戻しますが「結果がどうであれプロセスが大切で、みんなで頑張ることに意義がある」というような研修ではありません。頑張ったけどダメでしたとプロセスを評価してしまうと、出来なくても仕方ないという甘えが生まれます。

この研修は出来なかった理由をとことん追及します。何故できなかったか?手を抜いている人はいなかったか?過ちや失敗を許してそのままにしていなかったか?出来るまでやるということは、出来なかったら終わらないということです。

勿論、連帯責任。出来ない人をそのまま放置するような集団生活はありません。力が弱い人が居れば、出来る人や力がある人が手伝ってもいい場面では徹底的にサポートします。

仲間同士意見の衝突や仲間外れのような状態が起こることもあります。その場合は、とことんぶつかり合った理由を探り、互いが思っていることをシェアし明確にします。そのままにして良い結果が生まれることはないからです。

どんなことに関しても、妥協をして、結果が上手くいかなかったことに目をつぶるとチームは必ず悪い方向に向かいます。馴れ合いの仲良しこよし現象です。コミュニケーションを求めるならある程度厳しいことは言わずに「次頑張ろう!」「ドンマイ!気にするな!」などと励まし合えばいいでしょう。しかし本当の繋がりは厳しさの中にもあります。

みんなで苦しみを乗り越え、頑張った結果上手くいった時の達成感は、厳しさを乗り越えた先に喜びがあります。

厳しさをみんなで乗り越えたこそ得られる達成感は、「何だかわからないけど上手くいってよかったね」というあやふやな結果オーライの状態では得られません。

夏の甲子園は、負ければ終わりです。3年生にとっての最後の夏です。今まで一緒に頑張ってきた仲間と試合が出来るのもこれが最後です。彼らは負けた時に初めて仲間との思い出を振り返ります。あんなこともあった、こんなこともあったと。

必死だったからこそ良い思い出になるのだと思います。いつも通りの力が発揮できずに負けた時、何故こんな結果に終わったのか?悔しさしかありません。あんなに頑張ってきたのにいつもの普段通りの力を出せれば負けなかったのに。自分たちなら出来たのに。

圧迫研修はサポートする側のスタッフの力量が問われます。必死で取り組む人たちを支えるのは本当に大変です。生半可な気持ちや中途半端な態度で関わると受講生に見透かされ、いい加減さを指摘されてしまいます。

研修期間中は、毎日意図をもって用意された課題に取り組み、常に成果を求められる状態が続きます。協力しなければ出来ないことも、他人に力を借りないと出来ないことも用意されています。

日常生活の実体験に似た状態で、適切な対応が出来るかどうか、上司から評価され結果を求められるのと同じ状態です。研修のための課題ではなく、これからの自分を取り巻く環境において求められる対応能力を養います。

共に研修を受けた仲間は、研修を終えた後も繋がり、一生の仲間となる場合も少なくありません。共に苦楽を味わい、ぶつかれば互いに自己開示し、腹を割った関係だからこそ成れる人間関係だと言えます。

冒頭に恐ろしい研修と記しましたが、受講した人間が最も成長し、受講生自身が過去に受講した研修の中で最も素晴らしい研修と感想を残すところを見ると、単に恐ろしいだけではないことが見て取れます。

この研修を受けるか受けないかで、間違いなくあなたの今後の人生が変わります。

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