効果的な報告

今までに社員研修を受けたことがある方は、その研修の内容は別として、何らかの受講後の感想というものをお持ちのことと思います。

人によって感じ方は違うと思いますが、「すごく自分自身のスキルアップにつながった」「モチベーションが上がった」「面白くなかった」「会社からの指示で受けただけで、受けたくて受けた訳じゃないから」など、研修を受講された後のアンケートを拝見しても様々な感想や意見が見て取れます。

研修を終え会社に戻った後、研修の報告をするとき、あるいはされるときに、効果的な報告のやり方があります。

「何に対してどう感じたか?」

例えば、小学生の夏休みの日記を見ると自分がやったことを羅列しています。おばあちゃんの家に行きました。車で行きました。みんなでお寿司を食べました。そのあとお風呂に入って寝ました。次の日車で家に帰りました。先生に提出をすると「その時どう思ったの?」と聞かれます。これと一緒です。

何をしてどう感じたか?それにより「おっ!いいことに気づいてるな!」「なんだ?こいつ全然わかってないぞ!」と判断することができます。

研修の感想にかかわらず何らかの報告を受けるときは、出来事や内容の羅列でなく、そこに評価が伴うときには必ず何に対してどう思ったかということを明らかにする方が、効果的な報告になるということを憶えておいて下さい。

私はカウンセリングをしてクライアントが、なぜそのように考えているのか?どうすれば今の不安を取り除き、次のステップへ踏み出せるか?ということを考察するときに、ヒアリングにより「どういう出来事の時にどういう反応をする人なのか」ということに着目します。答えは本人が持っています。だから出来事ではなく、出来事に対してどう思うかということが重要なのです。

ただ、ビジネスの場において上司に対して簡潔に報告すべき時に感想を織り交ぜないで下さいね。君の感想は聞いてないよ!と叱られますから。あくまでも報告する側は、自分の得た成果をアピールする時や評価を上げたい時、逆に報告される側は、成果を確認するときや評価をする時に使ってください。

私はこの報告のやり方を「アナルシスリポート」略して「アナリポ」と呼んでます。

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